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鍼治療とは、主に中国伝統医学の理論(陰陽論、五行論、臓象論など)に基づいて、身体表面のツボなどに、鍼を接触または刺入し、生体を維持コントロールしている『気血』を調節し、身体のバランス(心の乱れや五臓六腑の乱れ)を整えることにより疾病の予防や回復をはかる治療です。
鍼は刺すからこわい、痛い、というイメージがあるかもしれませんが、毛髪ほどの細い鍼を使い痛くない治療を心がけています。中には「てい鍼」と呼ばれる接触させるだけの鍼もあり痛みを全く感じません。衛生面においても現在は使い捨ての鍼が普及していますので、安心して治療を受けていただけます。
灸治療は、「もぐさ」による温熱刺激を利用したもので、古くから広く一般の家庭でも行なわれています。治療の方法には二種類あり、皮膚の上に直接据えて灸痕を残す有痕灸と、直接は据えるが灸痕を残さないもの、または間接的に据える無痕灸とがあります。
灸は熱いという印象を与えがちですが、病人の方にとっては気持ちの良いものです。灸は元来気持ち良く据えるもので、熱く据えるものではありません。有痕灸は、多少の熱さはありますが、後の爽快感や治療効果の面からも愛用される人がおられます。無痕灸は、皮膚を直接焼かないため、灸痕が残らないので、安心です。
あん摩もマッサージも指圧も、その起源、発展してきた過程、治療の原理は異なりますが、手指を使って治療するところは同じです。
あん摩は、ツボや、ツボが連なるすじ道である経絡を整えて身体の機能を調整したり、おすことにより.神経の高ぶりを静め、なでることにより機能の衰えを回復させる治療法で、体の中心から手先、足先にむかって遠心性に行ないます。
マッサージは、西洋医学的見地から、血液やリンパなどの循環器系などを対象として、皮膚に直接触れ、あん摩とは逆に手先、足先から身体の中心の心臓にむかって求心性に行ないます。
指圧は、古法あん摩や導引・柔道活法をもとに発展し、大正初期にアメリカの各種整体療法を吸収したもので、徒手で体表の特定部位を押圧し、その圧刺激を遠心性に行ないます。