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東洋医学とは、アジア大陸において考え出され、発展してきた医学の総称です。中国、朝鮮、日本だけでなく、東南アジア、インド、中東まで含めた広範な地域で伝統的に行われてきた医学で、それぞれ異なる理論や治療体系をもっています。こんにち日本で呼ばれている東洋医学は、中国で発展し、日本に渡ってきた中国伝統医学で、漢方医学ともいわれています。
この中国伝統医学には、黄河流域を中心として起こったものと、揚子江流域を中心に発達したものと二つの流れがあります。黄河流域は気候が寒冷で土壌が痩せて農耕に適さないため、鍼や灸などが発達しました。これに対し、揚子江流域は気候が温暖で土壌が豊かなため、湯液(漢方薬による薬物療法)が発達しました。このまったく別々のものが、中国が漢の時代に入り、大陸が統一されたとき、一つに統合し体系化されました。これが中国伝統医学(漢方医学)であり、こんにち日本で東洋医学と呼ばれているものです。