経穴(けいけつ)とは、「ツボ」とも呼ばれ、中国伝統医学の概念で、長い経験により発見された身体表面の特定の部位で、病証の診察や鍼、灸、指圧などで治療を行うところです。
経穴には正穴と奇穴があり、WHOでは正穴361穴奇穴250穴以上としています。
日本や中国、台湾などでは、漢字による表記がなされていますが、欧米ではアルファベット2文字と数字の組み合わせで経穴を表しています。
経穴の場所の多くは、関節、筋溝、腱上、腱下、骨縁、骨端、骨孔、動脈の上や静脈の上、神経上にあたる部分に多く存在しております。
取穴には指頭を使って経穴部位を確認し、診察の際には、その部分の硬結、圧痛、特異な響き、陥凹、隆起、乾燥、湿潤、熱感、冷感など様々な病態変化を観察して、診断の参考にします。